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家族看護学の最前線

 家族とは,「他の構成員から帰属認知されているひと(生者)の和集合で構成されるシステムとしてのユニット集団」である.家族看護学とは,「家族システムユニットが家族機能を自立的かつ自律的に維持・向上するために,予防的ならびに療法的な家族支援を行う実践科学」である.そして,家族支援は,ウェルビーイングな状態からイルビーイングな状態にあるあらゆる家族システムユニット,あらゆる成長・発達区分にある家族システムユニットのウェルビーイングを実現する.
 私は,「Family First」を座右の銘として,国内外のフィールドにおける家族との時間を優先してきた.家族看護学は,現在進行形で進化しつつある学問であり,家族の幸福を実現するための努力を惜しまない.

 法橋尚宏編著『新しい家族看護学:理論・実践・研究』(メヂカルフレンド社,2010)より引用

法橋尚宏